moyatsuki’s blog

日記を書きます

211214 春菊

退勤の車の中ではいつも頭がハックされたようになる。今日はラーメン食べたいとしか思えなかった。これはよくあるパターン。味を味わいたいとかではなく、体に悪いというイメージ込み、旨みという名の過剰な脳内麻薬とでもいうようなラーメンという概念を求めているんだろう。この欲求に従っても得られるモノってないんだよなぁとは分かりつつも、いつも赴くままになってしまう。けど、今日は少し残っていた理性がハンドルを逆に切らせた、と言いたいところだけど、ラーメン屋に続く道は渋滞していて、それを避けるために違う方向へ向かえただけだった。

こういう時は、家に帰ってもどうにもならないことは分かっているから、銭湯に向かった。ちょうど今年1番の冷え込みだし。退勤の道すがら銭湯に寄るのいいなと思って、とりあえず体洗うタオルだけ買って車に置いておいてみたけど、いざ持って行こうと思うと、濡れたタオルだけ手に持って帰るの恥ずかしいし、車内に干すところないなと思って諦めた。

銭湯ではメガネを外すことにしてる。特に見るべきものはないし、視力検査の一番上も見えない自分の視力のまま公?の場所に出れることが少し嬉しくもある。さすがの冷え込みの今日は湯気も盛大に立ち込めていて、何も見えないなとテンションが上がった。体を洗うタオルが無いから手で洗うことももう慣れてきた。手が届かない背中を洗うことは諦めている。肩の凝っているところにジェット噴射を当てながら湯船につかる。ある適度温まったところでサウナへ行く。テレビは夕方のワイドショーがついていて、ニガテな人情商店系の話がやっている。人情商店自体は悪くなくて、好きでもあるんだけど、激安が当たり前かのように、過剰なサービスが当たり前かのように見えるのは何か歪んでいるように思える。そんなことも少し忘れるほど、なんだか今日のサウナは笑みが溢れるほど楽しい。外が今年1番の冷え込み(2度目)だからか?そこそこあたたまったところで水風呂へ向かう。なんだか今日の水風呂は水面が綺麗だな。見るからに冷たそうでもある。足をつける。あ、これはダメなやつだ。そう思いながらなんとか首まで浸かってみると、あに濁点をつけたようなうめき声が出る。水と皮膚の間が分からなくなる感覚に陥る。普段はこれが数十秒は続くけど、今日の冷たさは無理だ。10秒もすると皮膚がビリビリしてくる。水風呂から上がる前に温度計を見る。普段より10度近く低くないか?そうか今年1番の冷え込みだからか(3度目)

サウナと水風呂をあと2回繰り返す。今日ほど自然と笑みが溢れるサウナはなかったなと思う。少し外気に触れた後、露天風呂でちょっとだけ暖め直して風呂から上がる。

帰りの車で、今日の晩ごはんを考える。今日の晩ごはんは週末に作っておいたおでんだ。葉付き大根を買ったのでご飯は菜飯だ。もうちょっとおかずが欲しいなと思い、冷蔵庫の中身を思い返す。先々週くらいに買ったしなしなの春菊のことが思い浮かぶ。お浸しでも作るか。頂き物の美味しいポン酢もあるし。子どもの頃は春菊を避けていた気がするが、食べたいと思ってスーパーで手に取るようになるとはなぁ(しなしなになるまで、食べきってないけど)。そういえば、もうラーメンのことは考えてなかった。今日の帰り道はおれの勝ちだな。