211224 ありがとうと言えなかった
ずっと流れなかった涙が扉を閉めたあとに流れた。未来を見たいとならなかった。悔いの涙。幸せに出来なかったなぁという気持ち。お元気でに、お元気でと返すことしかできなかった。
定時、なんとか仕事を終えた。
とにかく飲みたかった。だけど、酔うために飲むことは絶対にしたくない。絶対に食べ物と飲み物両方を楽しみきってやる。そういう気持ちだった。
クリスマスということを意識されて、どういう店に入るべきか分からない。通り過ぎようとしたけど、後ろ髪引かれた赤ちょうちんの焼き鳥屋に入った。
生を頼んだ。突き出しが浅漬けなのが、嬉しい。
すぐに生がやってきて、食べ物も注文する。裏側にもメニューがあることに気づいて慌てる。こういう時、後であ〜このメニューもあったのかと後悔するのが常だ。だけど、今日頼んだメニューは割と良かった。もろきゅう、もつ煮、串5本盛り合わせ。
とりあえずのつもりで頼んだけど、一人で焼鳥だとこれで十分かと、待ちながら思った。
きゅうりって味噌を乗せるには最適だよなぁと思う。個体の形状の水、食感、ほんの少しの青さ。塩分濃度調整のために貢献してるなぁと思った。
串は炭火の香りを伴っている。ハツ(多分)がシャッキリプリンと気持ちいい歯応え。
煮込みの汁まで飲み干してお会計。
歩いてすぐのバーに寄る。フードメニューのパテがどうしても食べたかったので注文する。しかし、はてワイン以外だと何がパテと合うのだろうか。カンパリみたいな柑橘系で苦味があるのは合うかもしれないなぁとか、スパイシーなニュアンスのあるジンもあうかもなとか、うだうだ考えてみたけど、マスターに聞いてみた。なるほど少しスモーキーなウィスキーのハイボールか。確かに良く合った。
家に帰る気にもならず、散歩する。気づいたら2万歩近く歩いていた。
眠さで打ち間違いが増えてきた。今日はこの辺で。